旅の記録
上越~富山-4(ヒゲダンライブ@富山オーバードホール)
朝起きるとみぞれ交じりの荒れた天気。やはり昨日川っぺりで感じた季節の変化は確かだったようです。露天風呂に入っても半分覆った屋根に打ち付けるあられの音が響き渡ります。早めに宿を出て駅に向かうことにしました。
とはいえ駅までの交通手段が限られます。市内を走るバスが番屋街を通って駅まで行くのでそれに合わせてチェックアウト。そのまま駅まで行ってしまうと早すぎるので番屋街で朝食兼昼食を取り、お土産を買うことにしました。
あられが雨になり、晴れ間が見えたかと思うと反対側は雨。そして大きな虹も見えました。なんでもありです。番屋街について何を食べようか、寒ブリはもう昨日の定食で十分だと思い他のものに。しかしまだ開いている店は少なく、カレーを食べることにしました。ところがこれが予想に反して美味しかった!とどぼちカレーという、いりこだしで氷見の魚のすり身が入ったもの。辛さも程よく体が喜ぶ味でした。
買い物も済ませ、一本早いバスで行こうとバス停で待ちましたが一向にくる気配がありません。そのうち30分後の次のバスの時間になりましたが来ず、諦めてタクシーで向かうことにしました。運転手さんに聞いたけど、バスが来ないということもたまにあるようです。それと、雪が降ったり荒れたら電車止まりますか?と聞いたらほとんど止まることはないそうです。氷見線は海岸線を走る単線なので天気の影響を受けやすいのではと心配していましたが、それを聞いてほっとしました。
まさにぴったりなネーミング氷見駅について20分程で電車に乗ることができ、高岡を経由して無事富山に到着しました。
すると駅ピアノに黒山の人だかり。近づくとドラマsilentの主題歌、Subtitleを弾いてたのはヒゲ男サポートメンバーのよっしーさんでした。前に大宮の時も「今日弾いてきたんだってね」とメンバー紹介の時に言われてたので他でもあるかなと思いましたが、なんにしてもラッキーです。Silentの前にも何か弾いてたみたいだけど到着した時ちょうど切り替わったのでわかりませんでした。
演奏が終わると振り向いて人の多さにちょっと驚いたようで、一瞬行く方向を間違え、お連れの方にヨッシー、こっちだよと促されて会場に向かっていきました。そんなラッキーなハプニングを目の当たりにしたあと、路面電車がたくさん走っていて観光もしたかったけどそれほど時間がないので30分程ぐるっと歩いて駅に戻り、買い物をしたり、またきときと寿しに入って軽く食べてから会場に向かいました。白海老の軍艦。一匹ずつが小さいのでちゅるんと入ってしまいました。
さて、いよいよ会場へ。
今回は席も超ラッキーでなんと前から二列目のほぼセンターでした。
まるで普通のライブハウスでやってるかのような近さです。席につくなり隣の知らない人と
「これはヤバイですね」と喜びを共有しました。
ギターの大ちゃんセット。光る冷蔵庫かっこいいです。
ベースのならちゃんセット。
ボーカルのさとっちゃんセット。
ドラムのちゃんまつセット。
まもなくライブ。スタッフの皆さんが最終確認中。
ライブはもちろんホントに楽しかった。さとっちゃんがマイクで歌ってる時は右下から、ピアノを弾いている時は真横から、その表情がしっかり見えます。だいちゃんも弾いている時の指先をピンと伸ばした感じもスクリーン越しではなく直に見えるし、さとっちゃんが左の方に行ってしまったのを追ってたらふと見ると正面にならちゃんがいて、みんなが気づいたのを知って笑いながら去っていったり、最後さとっちゃんがピアノ弾きながらまだライブで声出せないけど、色んな立場の人がいるしってみんなのこと想いながら話してる時に、ちゃんまつが前1点を見つめててふと横に顔を伏せたのは「とやマーベラス!」っていうジョークを思いついた瞬間だったという顔を見てたりと、とにかく細かいところも直に見て気づくことができて、演奏も歌も含めて楽しく楽しく過ごしました。
富山は生まれ故郷の山陰と似ているそうで、メンバーの皆さんもすごく気に入ったもよう。また来たいと言ってました。
最後ステージに四人だけになり、順番にギャグを言っていくという大喜利的な感じも楽しかった。そこで飛び出したのが先ほどのちゃんまつが笑いをこらえて横を向いた「とやマーベラス」だったのです。
ライブ後にうどん屋さんで食べていたらパーテーションの向こうにいたのは同じライブを見てた人達のようで、あの時あーだったね、こーだったねと想い出を語りあっていました。
宿泊予定をやめて夜行バスで帰ることにしたのでどこで待とうかと思いましたが、駅内には暖かい待合室はなく、皆さん寒そうにベンチに座っていました。昼間よっしーさんが弾いていたピアノも9時までなので誰も引くことはなくひっそりとたたずんでいました。
余韻に浸りながら楽しい旅を終えました。