生活のこと

ヘンリー日記-1

一か月ほど前から父親が週二回デイケアサービスに通い始めた。

昭和8年生まれの86歳。79歳まで個人タクシーをしていたが、運転中に意識がなくなったことがあり、事故を起こす前に、ときっぱり引退した。もちろんその時は仕事ができる位元気だったのだが、やはり80歳を過ぎ、如実に体力も気力も記憶力も衰えていった。

2年ほど前に、団地の同じ棟に引っ越した際にはすでに地方の症状が出始めていて、まず自分の家を覚えるのに苦労した。それまでとなりの等に住んでいたので土地勘はあるはずなのだが、帰れなくなったりもしていた。携帯も払い忘れでしばしば連絡がつかなうなり、家に行くといたりする。或いはスーパーの近くの店で地元の友人たちと話をしているのを見つけてほっとしたこともある。

介護福祉サービスを受けられるような手続きをした方がいいと勧められた李することはあったが、日々の生活に追われてなかなか前に進めなかった。

しかしもう1年以上前から風呂に入らなくなった。それまでも風呂ギライで促してようやくつき1回入る程度だっと思うが、まったく拒むようにあった。昼のうちに電話して、「夜入ろうね」というと「うん」という。しかし夜行くと「今日はぐ具合が悪いからやめておく」という。しかしごはんを作るとぺろっと一人前平らげる。仮病というわけでもなく、気分がのらないのだろう。無理やり入れることもできないし、ただ見守る以外はなかった。

 

 

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