生活のこと

胃カメラリベンジ!

投薬治療の日々

魔の胃カメラデビューから二週間。処方された2種類の薬を朝昼晩飲み続けた。
最初の2、3日は大好きなコーヒーも飲みたいと思わず(つまりそれぐらい具合が悪かったということなのだけど)、食べ物も柔らかめのものや、バナナと豆乳のスムージー等消化がよさそうなものを食べたりしていた。すると薬の効果もあいまって、徐々に体調がよくなってきた。

一週間もするとコーヒーが飲みたくなってきた。初めは一日1杯、カフェラテやソイラテにして刺激を和らげていた。食事の量はまだ抑えられていたせいか、なかなか腸が活性化しずらかったようで、しばらく便秘気味だったのは少々つらかった。

検査から二週間後に検査結果を聞きに病院へ。胃潰瘍の原因としてピロリ菌の存在があることを告げられた。まずは引き続き投薬で潰瘍を治し、その上でピロリ菌を退治しましょうと言われた。ピロリ菌はおそらく幼少時からいたけれども、加齢やなんやらの原因で活発になったのではないかとのこと。でも、投薬治療でほとんど消滅させることができるとのことで、一安心。頑張れる気がした。

一か月後に再度胃カメラの予約をした。あれだけ苦しかったので麻酔をするか少々迷いもあったが、やはり次も麻酔ナシを選択。その日までの薬が処方された。後は正しい食生活をして薬を飲み続けるのみ。

救いの雨の10月

10月は土日に雨が多かった。普段なら野球でがっつり体を動かすが、雨でなんと三週連続中止になったのは私の体にとってはよかったと思う。十分に体を休め、その分ストレッチやシンプルな体幹トレーニング、リンパマッサージ等を重ねたので、日に日に体調がよくなるのを実感した。

加えてふと思い立ち、区の健康診断を受けることにした。期限は10月いっぱい。今まで受けたことはなかったが、同じ病院で受けられるし、ちょうどいい機会だと思った。身長は何年か前に計った時より1センチ以上低くなり、体重は半年前より4,5キロ減っていた。その他の数値は特に問題なかったので安心した。

11月になると食欲も元通りになった。コーヒーも一日3杯くらいまで美味しく感じるようになった。体質も改善されたせいで、土日に野球をやっても疲れがあまり残らないのは嬉しい。習慣づいたストレッチはなにか体系に基づいたものではないけれども、あちこちで仕入れたネタをカスタマイズして、朝起きた時や仕事の合間、寝る前などに続けている。

決戦は金曜日

そしていよいよ再検査の日。前日9時から食べられないのは今回もそんなに苦にならなかったが、さすがに朝はのどが渇いて水が飲みたかった。

予約は9時で10分前に受付完了。今回はそこからとてもスムーズだった。すぐに呼ばれ検査室に入り、前と同じ泡を消す薬を飲み、のどの麻酔をし、口の中にスプレーをした(これがなにか忘れた)。そして検査台へ。

靴を履いたままでよかったのは前もそうだったっけ?前回ひどかったから配慮してくれたのかなぁ。とにかく左を下にして横になって、血圧やら心電図やら脈拍やらつけたところで先生が登場。前は、待ち時間が長かったのに検査台に上ってから勝手がわからず、あれよあれよでカメラを挿入されたので余裕がなかったが、今回は私の準備が整った後に先生が作業用のエプロンを付け始めたので余裕が生まれた。

ゆっくり呼吸をしながら気持ちを整えて1分くらいするとマウスピースがはめられ、その後10秒くらいあったかな。口と鼻で呼吸をしながら、タイミングを計った。先生がカメラを持ち、「ではカメラを入れていきますねー」と言ったところで息を止めた。

のどを通過。異物感はもちろんあるが、そんなに違和感はない。ゆっくりと下りていくのを感じながら、なるべく呼吸を止め続けた。体を動かすと自然に反発してしまいそうだったので、活動を止めて物体になってみることで抵抗を極力なくす。

これがよかった。食道も比較的スムーズに抜けて、胃まで到達したところでカメラが止まったのを察した。ここでちょっとずつ呼吸を開始。鼻と口から薄く広く吸う感じ。なかなかいいぞ。

胃の洗浄が始まった。お腹の仲がシャワシャワしているのがわかる。続けて空気を入れます、とのこと。お腹が張って来て、さすがに体が抵抗し出し、胃の内側が持ち上がってオエ~という感覚が上がってきた。先生や看護士さんが、腰のあたりをポンポンと叩きながら、「ちょっと辛いね、我慢してね」とやさしく励ましてくれる。苦しみをわかってもらえてるというだけで心強い。

可能な限り冷静に、胃の方から神経をそらし、心を無に。できることといえば、マウスピースをガシガシと噛むことくらい。たったそれだけでも抵抗できる場所があるというのもありがたい。

その間、シャッター音が鳴り続ける。前回はそんなことを感じる余裕もなかった気がする。自分でも驚くほどの上出来感。検査が残りわずかだということもわかる安堵感。

撮影が終わり、「カメラを抜きます」というところで再度息を止めた。無になって、一本の棒になるイメージ。するするする~っと管が上がっていくのを感じる。スポっと最後に抜ける感覚。終わった。

完全勝利!

前回と比べると今回は満点に近い胃カメラ検査だった。もちろん多少のオエ~もあったしよだれも出たが、検査中に体のコントロールができたのが何よりうれしかった。そして実際の検査結果も「ほぼ治ってますね」とのこと。「ミクロの決死圏」画像を見ながら、潰瘍があったところのビフォーアフター写真を比較し、もうほとんどわからないくらいになっていることを確認した。

ここから先は、ピロリ菌退治である。今日処方された薬を一週間飲み続け、検査は3か月後。来年2月の予約を取り付けて、本日の戦いは終了した。ちなみに、次の検査は胃カメラではないらしい。

元ネタ:胃カメラデビュー

 

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